射出成形
⚪︎ 複雑な形状を含めて多様な形の部品を、連続して素早く大量に製造可能
日用品をはじめとして幅広い分野の製品で利用されています。
身の回りにあるもので例を挙げると、PPコップ、キャップ、ケミカルコック等があります。
また、デザインの自由度が高く、大量に生産する場合に適しています。
射出成形(しゃしゅつせいけい)とは、プラスチックの最も一般的な成形法のひとつです。
金型とよばれる製品と同じ形の空洞(キャビティ)を持った型に熱を加えて溶かした
プラスチックを注入(=射出)し、中で固めることで製品を作っています。
プラスチックの材質にはいろいろな種類があり、それぞれ特徴がありますが、射出成形はその多くに対応しています。
代表的なものはポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ABS、ポリカーボネート(PC)などです。
スマートフォンの外装や自動車の内装、生活日用品など、身の回りにあるプラスチック製品の多くが、射出成形で作られています。
射出成型の工程
射出成形による加工を行うには、まず材料の投入口であるホッパーにペレット(粒)状の樹脂を入れます。
ペレットはシリンダーの中で暖められて液状となることで射出の準備が整います。
そして射出部のノズルから送り出された材料は、金型内のスプルーと呼ばれる管路を通り、さらに分岐したランナーを通って成形部分に流れ込みます。
材料が冷えて固化した後に金型が開き、成形品が外部に排出されます。その後、仕上げ加工としてスプルーおよびランナーがカットされて、成形部分が完成します。
⚪︎ 射出成形のメリットは5つ
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大量生産に最適
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寸法精度が中位
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デザインの自由度が低い
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金型製作費が中位
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肉厚の調整が可能
⚪︎ 設備
射出成形機
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SG260t 1台
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SE220EV 1台
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SE180EV 3台
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セーラー(サーボモーター) 1台
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ユーシン(サーボモーター) 4台
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松井製作所 10台